生産国:モルドバ共和国
生産者:ヴィナリア・ディン・ヴァレ
産地 : モルドバ南部(ヴァッル・ルイ・トゥラヤン地方)内容量:750ml
ぶどう品種:フェテャスカ・ニャグラ100%(土着品種)
ヴィンテージ:2014年・2016年色・味わい:赤、フルボディ
アルコール度数:13.5%
飲みごろの温度:+18°C
酸味:快活
タンニン:強
コルク:天然コルク
熟成:ステンレスタンク2年
・オーク樽6-9ヵ月
上質なワインを生産するための条件が揃っているモルドバ南部で収穫されるフェテアスカネアグラ葡萄から製造し、6ヶ月間フランチオーク樽で成熟。深みのある赤色にルビーのような輝きがあり、ドライプラムとシナモンの香りが特徴。フルーティでビロードのような味は、心地よい後味を引き出します。
まろやかなタンニンは、グリルの子羊、ビーフシチュー、フライドミート等の肉料理にお勧め。また、ヤギなどのチーズ、スパイシーなゴルゴンゾーラ、チェダーチーズ、スモークチーズ等、強力な味のチーズとの組み合わせも素晴らしい。
ワインノート
※ ワイン評論家が数あるモルドバワインの中でTOP5に入ると評した。
※ モルドバ国内にてフェテアスカネアグラ種から作られたワインの中でも最も高価。値段も昨年度から大きな上下なく安定している。
※ 受賞歴:Decanter World Wine Awards 2017 (Silver Award)
フェテアスカネアグラについて
フェテアスカネアグラはモルドバとルーマニアの土着品種黒葡萄です。
土着品種ではありますが近年様々な土地で栽培が始まっています。
この葡萄からモルドバやルーマニアの中でもトップレベルの赤ワインが作られると考えられており、スパイシーでスモーキーなフルーツのキャラクターにバランスの良いタンニンが感じられる味わいです。
更にフェテアスカネアグラは熟成させやすいという特性をもっており、そういう意味ではワイナリーとしても扱いやすい葡萄です。
この"黒い乙女"と呼ばれるブドウ品種の元々の産地は旧モルドバ公国でした。
現在この歴史的な領地の大半はモルドバ共和国となり、ルーマニアの東の国境に面する土地の一部も同様にモルドバと名付けられています。さらに旧モルドバ公国だった小さな土地2か所はウクライナとなっています。
フェテアスカネアグラ種の大半がソ連時代にモルドバから姿を消しましたが、ルーマニアの東に位置する土地では栽培が続けられていました。
この品種は東ヨーロッパ以外の土地では商業用に栽培されていませんが、現代のトレンドがまだあまりメジャーでないブドウ品種にも向けられるのもそう遅くはないでしょう。
特にフェテアスカネアグラのように一定のクオリティがあると考えられている葡萄ならなおさらです。
葡萄農家にとってこの品種を栽培していくことは非常に魅力的で、寒さにも干ばつの多い土地にも耐性があります。そしてゆっくりとした成熟により皮は厚く、優れたアントシアニン濃度は素晴らしい色合いをワインに与えます。
近年フェテアスカネアグラは基本的に単一品種ワインとして使われているが、前はカベルネソーヴィニヨンやメルローとブレンドさせることによってボディにさらなる重さを加えていました。フェテアスカネアグラからなるワインは辛口、中辛、甘口そして深いルビーレッドとブラックベリーフレーバーが香るワインになると知られています。更にダークチェリー、プラムやチョコレートも感じられるかもしれません。ワインの熟成の仕方によってはオーク樽によるバニラフレーバーも感じるでしょう。最近はDNA調査によりフェテアスカネアグラはフェテアスカアルバ(ネアグラ同様土着品種でルーマニアで広く育てられています)の変異種ではないということが分かりました。